専業主婦の妻
依頼者:誠 一(仮名)39才 夫 工場勤務(三交代)
対象者:由 美(仮名)32才 妻 専業主婦
結婚8年目で、妻である由美と一人娘(4才)3人で、市営団地にて生活を行う、依頼者 誠一さん。
誠一さんは自宅団地近くの某企業の工場勤務。勤務が3交代のことから、朝番、昼晩、夜勤と会社のシフトによって在宅時間が様々。
妻の由美は専業主婦であるも、朝から子供を保育園に預けると、何をしているのか分からない、と誠一さんは悩んでいました。
そのきっかけは、ある日、工場機械の不具合のため、予定よりも3時間早く帰宅したところ、自宅に妻の姿はなく、携帯電話に電話を入れるも出ない。
誠一さんの帰宅時間になると、妻からようやく電話が入り、「お友達の家にいました。携帯に気づかなかった。」と帰ってきた。
しかし、妻はいつも以上に身だしなみに気を使っている様子で、普段はかないスカートを着用していた。派手な下着も洗濯されている。
考え過ぎかな・・・と誠一さんは一度見過ごした。
その週末は、何事もなくすごしたものの、翌週から夜勤であり、夜家を空けることに不安を持った誠一さんは、妻の携帯電話を見てしまった。
しかし、携帯に詳しくないはずの、妻の携帯にロックがかかっており、中を見ることができなかったといいます。
そこで、誠一さんは、自分の勤務中に妻がどんな行動をしているのか知りたいとのことで、2週間の素行調査をご依頼されました。
1日目
第1週目は、依頼者である誠一さんが夜勤の週に調査を実施した。
午後22時〜翌朝までの勤務であり、誠一さんが午後21時30分に自宅を出た。
自宅団地近くで張り込みを開始。
自宅室内には灯りがあり、妻が出かける様子はない。
24時過ぎになり自宅の灯りが消え、妻が出かける状況はなく、張り込みを打ち切る。
2日目〜4日目
2日目の火曜日〜4日目木曜日まで、状況は同じく、24時前後に自宅の灯りが消え、妻は就寝している様子だった。
5日目
金曜日、21時30分ごろ依頼者である夫が出勤。
22時過ぎに、自宅室内の灯りが消えた。
すると子供を抱えた妻が、自宅より外出する。
妻は、身なりを綺麗に整えている。
徒歩にて駐車場の使用車両に乗車し、団地を発進する。
妻は〇〇町方面へ進行、民家へ到着する。「山本 宅(仮)」と表札が出ている。
眠った子どもを抱えた本人が、「山本 宅(仮)」へ入る。
約10分後、妻が一人で出てきた。
妻は使用車両にて発進し、〇〇町方面のファミリーレストランの駐車場に到着、妻が下車し、隣に停車していた普通車両の助手席に乗車した。
運転席には40代の男性が乗車している。
妻と男性は、車内でしばらく会話をすると、男性車両が発進する。
鹿児島市城南町方面へ進行した男性車両が、ホテル〇□へ入った。
手を繋いだ妻と男性が、ホテル入口へ徒歩にて向かう姿を撮影する。
約4時間を男性と共に過ごした妻が、待ち合わせのファミリーレストランにて別れ、妻は「山本宅」へ帰宅した。
男性の素性を調べるため尾行を行ったところ、男性は〇〇町の民家「野口 宅(仮)」へ帰宅した。
朝6時30分に「山本宅」を出た妻が、7時前に自宅団地へ到着した。
午前7時20分に依頼者である誠一さんが帰宅する。
※後日の確認で、「山本宅」は妻の姉の自宅であることが判明した。
妻の情交相手が判明し、相手の使用車両・自宅が判明した。
6日目〜7日目
依頼者である誠一さんが、週末休みのため、妻と同行すると連絡が入る。
妻の情交相手である「野口(仮名)」の動きも、並行して調査を実施、野口は週末の夕刻、妻(40才前後)と娘(中学生位)、息子(小学生高学年位)と思われる人物3人と同行し、飲食店で食事を行う姿を確認した。
妻の情交相手である「野口」にも家族があるようだ。
8日目
依頼者の今週のシフトが、午前8時〜夕方までとのことで、午前7時過ぎより調査を実施した。
夫である誠一さんが出勤した後、妻は子どもを保育園に預け、一旦帰宅すると外出する様子はない。
妻の情交相手である野口の動きも確認、鹿児島市○○町の「株式会社 △△」へ出社した様子である。
※妻の情交相手「野口」の勤務先が判明した。
9日目〜10日目
妻は、日中、スーパーへ出かける程度で、目立った動きはない。
11日目
夫である誠一さんが朝から出勤し、保育園に子どもを送り届けた妻が、帰宅途中にコンビニへ立ち寄る。
妻はコンビニの駐車場の車内にて、携帯電話で通話を行っている。
電話を終えた妻が、弁当や飲料を購入し、団地へ帰宅した。
しばらく、張り込みを続けると、11時過ぎ、自宅団地にある誠一さんの駐車枠に、野口の使用車両が停車する。
野口はスーツ姿であり、本人宅へ歩いて進行、室内へ入室する姿を確認した。
野口が部屋へ入って約3時間後、野口が玄関で挨拶を行う姿が確認できる。
ドアの向こう笑みを浮かべ、手を振る妻。
野口は使用車両にて、勤務先へ帰社した。
その後、2週間の間に、妻と野口が接触することは無かった。
(調査結果)
現状を依頼者である誠一さんに報告したところ、「この男とどこで出会ったのか分からない。」とし、
「自宅の部屋にも不自然な感じがあったが、まさか家にまで連れ込んでいるとは思わなかった。」とあまりの状況に「離婚」を考えます、とのことだった。
まずは、情交相手男性の野口と話がしたい、との事で、野口と示談を行い、野口は「家庭があるため、慰謝料300万円で話を付けて欲しい。もう二度と会いません。」と話がまとまった。
すぐに、誠一さんと野口が話をしたことが分かった由美は、「あなたのそういう所が嫌だった。」と、由美の方から離婚を申し出てきた。
「離婚」はしたいが、一人娘と会えなくなるのは辛い・・・と悩んだ誠一さん。
お互いの両親も含め、何度となく話し合いを行ったが、両家の初孫である一人娘の親権をどちら側がとるか話がまとまるまでに、2ヶ月を要した。
妻側が親権を持ち、慰謝料として100万円を妻の両親が支払うと申し出、誠一さんとしては、無制限に娘に会える条件を要求、ようやくすべてがまとまり離婚が成立した。