夫が別に部屋を借りた
依頼者:る み 子 様(仮名)42才 妻 専業主婦
対象者:雅 史(仮名)47才 夫 会社員
現在、結婚20年目、子どもは2人。長男は大学1年生(県外へ)、2番目の長女は高校3年生で、夫の雅史と妻のるみ子さん、長女と3人で鹿児島市内の民家で生活していた。
この1年夫の雅史が急に仕事が忙しくなり、自宅でも余裕がないのか、とても冷たくなったと感じる、依頼者のるみ子さん。
長女に対しても、同じような態度であり、長女からも嫌われているといいます。
そんな中、夫が急に「家では気持ちが休まらないので、別に部屋を借りた。」と言い残し、自宅を出てしまった。
家財道具の準備や必要なお金も用意していないのに、急に部屋が借りられるのだろうか?と不審に思うるみ子さん。
るみ子さんが、どんなに住所を聞いても「お前には関係ない」と突っぱねられ、現在、どこに住んでいるのか知りたい。とのご依頼を受けました。
夫の使用車両の動きを1週間確認したところ、夫は勤務後に、毎回同じ鹿児島市〇〇町のアパートへ進行しており、そこから会社へ毎朝出勤している状況を把握した。
簡易調査にて夫のだいたいの帰宅先を判明することができた。
さらに、夫の追跡尾行調査をスタート。
これまでに取得した夫がアパートへ訪れる時間帯を目処に、アパートで張込みを開始する。
夫の運転する普通車両が、アパートの駐車場に進行する。夫が下車すると、助手席から女性が下車、30代半ばの女性は買い物袋を下げている。
夫と女性が同アパートの2階へ進行すると、204号室へ入室した。
204号室には、夫と女性が入室する前から、灯りがついており、二人が鍵を開錠せずに入室した点から、室内に誰かが在宅しているものと思料される。
翌朝、さらに調査を実施する。
朝6時30分には現場に到着し、昨日夫と女性が入室したアパートの204号室を確認する。204号室の窓は空いている。
7時45分頃、小学校高学年と思われる男児が、204号室から外出、集団登校と思われる集合場所に向かい、登校した。
8時00分過ぎ、夫が204号室を出て、使用車両に乗車。勤務先に出勤する。
8時35分、昨日夫と共に帰宅した女性が、ゴミ袋を持ち、ゴミ捨て場に向かう。その後女性は入室したまま、外出することはなかった。
その後も、夫は連日にわたり、この女性宅に帰り、出勤している。
後の、連休日、夫の使用車両が、「かごしま水族館」に移行していた。
当社事務所から近いこともあり、すぐに現場に駆けつけたところ、夫が、女性と男児と3人で、水族館から出て、駐車場の夫車両へ乗車する。
以後、女性の名前を精査し、調査を終了した。
(調査結果)
調査の結果を妻であるるみ子さんに報告したところ、夫の所在先を知りたかった事で、夫の女性関係も発覚し、この状況は離婚するべきか、とても悩まれました。
るみ子さんは結婚してから、今まで専業主婦で家を守ってこられ、これから、離婚して働きながら生活することはできない。と答えを出されました。
しかし、この調査結果からいくと、夫の方から「離婚」を切り出す可能性も高いことは否めません。今は、生活費や学費を入れてくれているので、夫が切り出すまでは、黙っておくと決断されました。
また、当社で作成した証拠資料を元に、いつでも裁判できる状況を作られたことで、仮に離婚になっても、いい条件で離婚します。準備ができてとても良かったです、と安心されています。